TechUP Makers

IoTベンチャー育成プログラム「TechUP Makers」DemoDay
~IoTの世界に新たなイノベーションを起こすプロダクト開発とビジネス化支援プログラム 成果発表会~

日時:2017年2月9日(木) 17:00-21:30
会場:ヤフー本社内 コワーキングスペース LODGE

BBAは(株)ハタプロと共催で、2月9日(木) ヤフー本社内LODGEにて、IoTベンチャー育成プログラム「TechUP Makers」の成果発表会を開催。プログラム受講生を中心としたスタートアップとBBA会員を中心とした大手企業が一同に会しました。

10月から1月まで全4回のメンタリングと実践的なワークショップを通じて、本プログラムの受講生は講師に相談しながらIoT製品のプロトタイプを開発しました。この日はデモデイとして、受講生6チームと招待参加1チームの開発したプロトタイプと事業計画を発表。ピッチ形式のプレゼンテーションのほかプロトタイプを展示しました。

昨年度の「Field TechUP Program」を経て、今回の受講生はよりビジネススキームが完成され、またデータ分析をおこなうことを見据えてIoTプラットフォームを活用する案が多くみられました。この1年でIoTプロダクトを取り巻く開発環境、そしてスタートアップ自身が成熟して実用・事業化に近くなったことが窺えました。

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① コグニティブキッチンスケール チーム:コグニティブキッチンスケール
 高速通信LTEでつながる、様々な最新技術とつながるキッチンスケール

② 高齢者向けヘルスケア&見守り チーム:LiveRidge
 LPWA通信技術を活用した捜索ユースケース向けGPS端末

③ アスリートセンシング チーム:FORMAKER
 憧れの選手のフォームに近づくためのアドバイスをユーザに提示する:CAPRO

④ 女性特有のヘルスケア チーム:herbio
 女性の基礎体温を記録するウェアラブルデバイス×体調メンタルを共有出来るアプリ

⑤ リハビリ支援杖デバイス チーム:Caneプロダクション
 リハビリ支援のための杖に取り付けるIoTデバイス 「UbiCane(ゆびけん)」

⑥ 喫煙本数の減少支援 チーム:hersch
 一回の喫煙の満足度を向上することで喫煙回数を減らす「たばこっち」

⑦ スマートロッカー物流サービス チーム:小町達
 全自動ロッカーを使って貸したい人と借りたい人のマッチングを実現するサービス「オンクロ(Open Closet)」

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各チームの発表は、審査員長のヤフー(株) 執行役員 CMO 村上臣 氏をはじめ特別審査員やスポンサー企業の審査員などを交えた11名の審査員がコンテスト形式で審査して、各賞の表彰をおこないました。スポンサー賞は各スポンサー企業の審査員が発表。グランプリ賞は村上審査員長が発表して、プログラム受講生たちの成果を讃えました。

 ■スポンサー賞

・沖電気工業賞 hersch
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・IDCフロンティア賞 FORMAKER
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・日本アイ・ビー・エム BlueHub賞 コグニティブキッチンスケール
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・NTTドコモ 39meister賞 小町達
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・ソフトバンク +Style賞 herbio
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■特別賞 LiveRidge
BBAと(株)ハタプロは、昨年パートナーシップを締結した台湾政府機関の工業技術研究院(ITRI)から、4月に台湾で開催されるスタートアップ育成イベント「プロジェクトA+ ~スタートアップたち~」の中間発表のプレゼンテーション参加枠をご招待いただきました。今回はこれをTechUP Makers 特別賞として、BBA TechUPディレクター/(株)ハタプロ 代表取締役社長 伊澤諒太 氏より、LPWA通信技術を活用した捜索ユースケース向けGPS端末を発表した「LiveRidge」に贈呈しました。

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■グランプリ賞 Caneプロダクション
グランプリ賞はグランプリ審査員による採点と審議による総意により決定。リハビリ支援のための杖に取り付けるIoTデバイスを発表した「Caneプロダクション」が受賞となりました。

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そして村上審査員長と、特別審査員にお迎えした(株)角川アスキー総合研究所 取締役 兼 主席研究員 遠藤 諭氏、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 准教授 荒川 豊氏から、次世代のITを担う受講生たちに応援と期待のメッセージが送られました。

IMG_6333・荒川豊 特別審査員
今回のプログラム受講者はハードからクラウドまで幅広くカバーされていて、そして特に社会人の方は市場まで調べられていて聞いてナルホドと感じたところもあった。一方で学生は思い付きも多いが時間をかけて作りこんでくるので少しだけ完成度が高いという結果になったのだろう。ぜひ各チーム今後もブラッシュアップいただきたい。個人的には上位3つが甲乙つけ難く、特に女性特有のヘルスケアは非常に有効だと感じたし、LPWA通信技術を使ったプロダクトも省電力化のソフトウェアで応用できれば強い商品になるのではと思った。

 

 

IMG_6337・遠藤諭 特別審査員
全体を通すとかたいアイデアが多いという印象があった。IoTはデバイスがネットにつながるだけで世界が広がる・何が起きるかわからないもの。その意味で、全体的にはかためのアイデアだったなか、個人的にはコグニティブキッチンスケールのキッチンがしゃべりだす、まわりを認識するといった発想が妄想力逞しく、新規性・IoTの未来感を感じて面白かった。なので次回はもっとはっちゃけていいと思う。

 

 

 

 IMG_6349・村上臣 審査員長
いままではハードウェア重視だったが今回はソフトウェアにもウェイトをおきバランスがよくなった。いま世の中のIoTと呼ばれているものは「I」がないものがほとんどなので、今回LPWAを使った案もでてきたように、インターネットに直接つながると何が起きるかを膨らませていくと面白くなると思う。プレゼンは短い時間のなかでいままでの取り組みや思いなど色々伝えたいという気持ちがあるだろうが、解決しようとしている課題とそれが解決できるという説明をきちんとしてほしかった。シンプルに言うと、何が解決できるか・どう便利か・どう社会に役立つかを言って、そのエビデンスを話してもらえればいい。今回は脳が活性化するようなアイデアを色々みれた。例えば、杖と見守り、女性のヘルスケアと喫煙管理は一緒にやっていったほうがいいのではといった感じに、ここででたアイデアをさらに組み合わせたり広げられるようこの後お互いにフィードバックし合ってほしい。

 

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■「TechUP Makers」の概要

<開催趣旨>
モバイルブロードバンド、スマートデバイスの活用が進み、クラウド、ビッグデータといったインターネット環境が進化する中、さまざまな産業や地域社会での課題解決のカギとなるのが、IoT(モノのインターネット)です。一方、近年のモノづくりでは、3Dプリンターやファブレス、クラウドファンディングなどにより、従来とは異なるアプローチで小規模に製品を生産する環境が実現しています。そして斬新なアイデアと新しいモノづくりの手法によりIoTを社会に実装する担い手として、スタートアップの開発者やメイカーズに期待が集まっています。次世代の人材を育成して新たなイノベーションを起こすサービスを生み出すべく、IoTプロダクトに挑戦するスタートアップの開発者やメイカーズを対象に、プロダクト開発をテーマにしたビジネス化支援プログラム「TechUP Makers」を実施しました。

プログラムの募集対象者はベンチャー企業に所属している、もしくは起業を目指している開発者です。少人数のチーム単位で10チームの受講者を募集しました。セミナーの受講は無料で、2016年10月から2017年1月まで4カ月間かけて経験豊富な講師から、プロトタイピング、製品化、IoTプラットフォームの活用などの技術的なプロセスや、クラウドファンディングを利用した資金調達などについて、全4回の個別のメンタリングと実践的なワークショップを開催しました。受講者はこの期間中セミナーで講師に相談しながら、IoT製品のプロトタイプを開発しました。そして2017年2月にプロトタイプの発表会としてデモデイを開催。デモデイは、この活動を支援するヤフー(株) 執行役員 CMO 村上 臣氏を審査員長に、開発したプロトタイプをコンテスト形式で審査・表彰するほか、その後受講者が製品化、事業化、フィールドテストなど次のステップにつなげられるよう、サポーター企業をはじめとする多様な企業との懇談の場として行いました。

BBAはデジタル情報革命の実現に向けて、「TechUP Makers」の実施によるスタートアップや次世代の人材の育成を通じて、新たなイノベーションを起こすサービスの創出を目指します。

<セミナー> 東京都内の会場・福岡市内のサテライト会場で、全4回のセミナーを開催
① クラウドの構築、WEBやアプリとの連携やAIなどAPIの活用
 (株)IDCフロンティア R&D室 室長/ヤフー(株) スマートデバイス推進本部 アプリ開発室 IoT推進部 エバンジェリスト 大屋 誠 氏
 日本アイ・ビー・エム(株) クラウド事業統括 エコシステム・デベロップメント 宋 珠憲 氏
 (株)グルーヴノーツ マネージャー 徳永 貴久 氏

② プロダクト開発のディレクションやプロトタイピング、製品化の秘訣
 (株)ヴェルト 代表取締役 CEO 野々上 仁 氏
 (株)由紀精密 代表取締役社長 大坪 正人 氏

③ 資金調達、販路開拓やプロモーション
 ソフトバンク(株) サービスプラットフォーム戦略・開発本部 担当部長 +Style事業責任者 近藤 正充 氏
 (株)朝日新聞社 メディアラボ プロデューサー 中西 知子 氏

④ デモデイの発表と今後のビジネス化にむけて
 (株)ハタプロ 代表取締役 伊澤 諒太 氏
 (株)リンクトブレイン 取締役 清水 弘一 氏

<募集対象者>
 ベンチャー企業に所属している、もしくは起業を目指している開発者
 ※業種や職種は問わず。学生、個人の参加も可
 ※少人数のチーム単位(人数は基本1人から5人まで。6人以上の場合、セミナーの出席人数5名まで)

<募集テーマ> 以下のいずれか
 ・社会の課題を解決するもの
 ・ユーザー体験を変えるもの

<参加費>
 セミナーの受講は無料
 ※プロトタイプ開発の費用は受講者負担

<応募方法>
https://techupmakers.jp/
上記の公式WEBサイトで申し込み受付(2016年9月15日締切)
申し込み時にIoT製品のアイデアスケッチを提出いただき、それをもとに受講者を選考

<スケジュール>
2016年9月15日まで    受講者募集
2016年9月中      受講者決定
2016年10月~2017年1月 セミナー実施、プロトタイプ開発
2017年2月9日       デモデイ

<サポーター企業・後援> 順不同
沖電気工業(株)、(株)リンクトブレイン、ヤフー(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、(株)IDCフロンティア、(株)グルーヴノーツ、ソフトバンク(株)(以上、BBA会員企業)、(株)朝日新聞社、エーエムジャパン(株)(AM Telecom 日本法人)、(株)NTTドコモ、(株)CANDY LINE、(公財)福岡アジア都市研究所、福岡市スタートアップカフェ、福岡市、九州経済産業局、經濟部通訊產業發展推動小組(台湾経済部)、財団法人工業技術研究院(ITRI)

ご参考:
<2015年度の「Field TechUP Program」について>
本プログラムは2015年度に「Field TechUP Program」として開催しました。ICTを活用したハードウェア開発に挑戦するベンチャー企業や個人の開発者を対象に、ハードウェアプロダクト、ロボット工学、モノづくり、ICTの最前線で活躍する講師による、IoTハードウェア製作のセミナーを行い11チームが参加しました。そしてデモデイの発表後、5チームが事業化に歩みを進めています。
2015/10/5「Field TechUP Program」デモデイ開催レポート 

本年度はプロダクト開発とビジネス化を加速するべくサポーター企業の充実を図り「TechUP Makers」へと名称を変更いたしました。